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好適環境水は魚の浸透圧調整に深くかかわるK(カリウム),Na(ナトリウム)などの成分と濃度を特定。わずかな濃度の電解質を淡水に加えることで生みだされました。
これを利用すれば海水のないところでも真水を使って海水魚を育てることが可能となります。
学校法人加計学園と株式会社SID創研は産学連携により海水に依存しない好適環境水を使用した陸上養殖の研究に取り組みます。
好適環境水は登録商標です。(商標登録第5192101号)
現在、好適環境水の販売・提供は行っておりません。
好適環境水を利用することで・・・
海水に依存しない養殖システムの確立
好適環境水の養殖業への応用(メリット)
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閉鎖循環式陸上養殖システムの提言
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好適環境水による大型水槽での実用化に向けた実験スタート加計学園と株式会社SID創研は産学連携において大型水槽が完備された加計学園生命動物教育センターにおいて「好適環境水」を使用しての大量養殖に向けての研究・実験を行っております。このセンターの床面積が約300坪、内部に140トン水槽1基、35トン水槽4基、35トン水槽濾過槽、水槽温度調節システムなど備えた本格的な施設です。 |
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現在までの研究成果
好適環境水による養殖適合魚種
トラフグ・ヒラメ・シマアジ・ウナギ・・クエなど
大好評 「おかやま理大フグ」 好適環境水を飼育水として無投薬かつ環境汚染リスクを極限まで排除したシステムにより育成された「おかやま理大フグ」は市場へ平成25年1500匹しました。養殖開始から出荷まで高度浄化処理技術の進展により「水換え」を一度も行わず、さらに前期に比べ短い期間で出荷できるまで成長したなど、技術が着実に進歩しています。 |
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味に自信アリ 「理科大青ウナギ」 現在、ウナギの幼魚であるシラスウナギの不漁により、ウナギの価格が高騰しています。このまま種の減少が進めば、近い将来ウナギを現在のように食べることが困難となります。そこでセンターでは、従来の養殖方法よりシラスウナギが生き残り育つ量(生産量)の向上化を目指し、味も美味しく、かつ投薬に頼らない安全なウナギを生産することを目標としています。出荷も行っていて「理科大青ウナギ」は身が柔らかく、甘味があると好評です。 |
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14Kgに到達 「森のマグロ」 生きた状態での輸送が難しいクロマグロが活魚トラックで5時間、工夫をこらして陸上輸送してセンターへやってきました好適環境水での飼育は前例がなく、また水槽飼育するにあたっても、飛び出しや水槽内の衝突など沢山の課題があります。魚にとってよりよい環境造りを行うため、飼育設備の改良や水質の向上を日々研究しています。 |
好適環境水の未来
好適環境水は、日本にとどまらず世界中での実用化を目指し取り組んでいます。まだまだ乗り越えなければいけない課題は沢山ありますが、環境問題、人口増加に伴う食料危機にそなえ、場所を選ばず水産物の養殖が出来る可能性に秘めた新しい養殖システムです。
平成23年7月28日早朝、岡山市中央卸市場に初出荷
加計学園生命動物教育センターで「好適環境水」を使用して、養殖されたトラフグ「おかやま理大フグ」52匹が出荷されました。
おかやま理大フグは、岡山理科大学生命動物教育センターにおいて、好適環境水を飼育水として無投薬かつ環境汚染リスクを極限まで排除したシステムにより育成されたものです。
好適環境水で養殖した第2期トラフグの初出荷
生命動物教育センターにおきましては昨年3月から1年1ヶ月飼育してまいりました「理大フグ」(トラフグ)を下記のとおり出荷いたします。今回理大フグは2期目の出荷となり、前期に比べ生産量を倍増(約3000匹:35トン水槽1基あたり約1500匹)養殖開始から出荷まで「好適適環境水の水替え」を一度もしていません、さらに、前期に比べ、短い期間で出荷できるまで成長したことなど、好適環境水を用いての養殖技術が着実に進歩致しました。
出荷魚種:トラフグ「おかやま理大フグ」 日 時:2013年5月15日(水) 出 荷 先:岡山市中央卸売市場 出 荷 数:153匹 |
【好適環境水を使用した大型水槽での飼育状況】 |
平成26年6月1日現在 | |||
魚 種 | 飼育開始 | 初 出 荷 | 生産履歴 | |
シ マ ア ジ | 2010年5月 | 2012年6月 | 出荷終了 | |
ト ラ フ グ | 2010年6月 | 2011年7月 | 出荷終了 | |
ク エ | 2010年8月 | 2013年2月 | 出荷終了 | |
ヒ ラ メ | 2011年3月 | 2013年4月 | 出荷終了 | |
ウ ナ ギ | 2012年3月 | 2013年2月 | ||
ト ラ フ グ | 2012年4月 | 2013年5月 | 出荷終了 | |
クロマグロ | 2012年9月 | 2014年5月 | 出荷終了 | |
ウナギ | 2013年3月 | 飼育中 | ||
アナゴ | 2014年5月 | 飼育中 |
好適環境水を使用した展示水槽について
好適環境水は販売するには至っておりませんが、「淡水魚と海水魚が同じ水槽で泳ぐ」不思議な世界を多くの方にご覧頂くために下記の場所に展示水槽を設置しております。お近くにお越しの際は是非ご覧下さい。
JR岡山駅1階サンフェスタ岡山内
八角水槽2トン「好適環境水を使用した展示」
水槽管理は株式会社SID創研が行っています。
特約店に国産ブリードのクマノミ類を販売しています。
特約店様は随時募集しております。お気軽にお問い合わせください。
低濃度の亜塩素酸ナトリウムによる魚類飼育水槽用防藻剤で、魚が入ったまま安全に除藻ができ、魚にとって快適な環境を作ります。
現在、水族館向けに商品を販売しておりますのでお問い合わせ下さい。
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